生命力のある、安全でおいしい野菜 / 農業者団体「三つ豆」(ミツマメ)

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局
三つ豆
(前)山木幸介さん
1977年生まれ 茨城出身
(後左)和田暖子さん
1979年生まれ 東京出身
(後右)鈴木陽子さん
1979年生まれ 千葉出身
●師匠である先輩農家のもと出会った3人組で、2005年1月に農業者団体「三つ豆」(ミツマメ)を設立。有機栽培による野菜づくりを行っている。
三つ豆 URL:
http://mitsumame.ocnk.net/

 

こだわりの有機野菜は、従来のルートではない市場外で流通。インターネットによる直接販売も行っている
 
冬の収穫のメインは、里芋や人参、らっきょうなど
 
220種類の古代米種籾の普及活動も行っている
人の体をつくる食べ物を、自然の力を借りてつくる
 

安全でおいしい野菜をつくり
農業の持つ可能性を
さらに追求していきたい

 

有機栽培で野菜をつくる団体、「三つ豆」が生まれたのは2005年の1月。
自身も自然の一部であり、自然の一部を借りて作物を育てているのだという
”三粒の種”の話から、その名がつけられたという。
そんな三つ豆を立ち上げた3人に、独立の経緯や今後の夢を聞いた。

分かりやすく人の役にたてる仕事が農業だった

「芽が出たときが、いちばんうれしい瞬間かな。まるで、自分の子どもみたい」
という三つ豆の和田さん。

三つ豆は、山木さん、和田さん、鈴木さんの3人からなる若手農業者団体だ。農業で独立したのは縁だと3人はいう。
農業を志す前、代表の山木さんは学生だった。

「環境問題に興味があって、バイオシステムの研究をしていたんですが、そ れって直接的に人の役に立つ仕事にはならないんですよね。
もっと分かりやすく人の役に立つ仕事は何かって考えたときの選択肢のひとつが農業だったんです。
ほかにも教育や医療関連にも興味はありましたが、農業ならそのすべてを実現できると気付いた。しかも、若い人ではやっている人も少ないから、かえってチャンスだとも思えたんです」

そして、有機や特別栽培を実践している生産者連合(出荷会社)の就農研修へと参加する。

その研修に同じく参加していたのが和田さんだ。
もともとは前述の生産者連合が卸していた自然食品店で働いていたが、野菜コーナーを担当しているうちに、扱っている野菜がどうやってつくられているのか知りたくなったのだという。
そして、ふたりが研修先として派遣された農家に、農業大学校を卒業した鈴木さんが働いていた。

「農業で独立したい」その意思が縁を引き寄せた

「農業で独立したい」という思いを胸に、出会った3人は三つ豆を立ち上げる。
しかし、すぐに農家として稼ごうとは思っていなかったそうだ。

「資金面などもあり、すぐには営農できない。だから、有機でつくっている先輩方の余っている野菜を営業しようと考えていました。将来に向けて、その経験は必ず役に立つはずだと。でも、研修先の師匠が、
“そのつもりがあるなら、畑も機械も貸してやる。やってみろ”
と言ってくれたんです」

まさに縁である。

しかし、その縁を引き寄せたのは、まぎれもなく彼らたちの意思であり、行動力だといえるだろう。

生命力のある野菜をつくり、農の楽しみを提供する

現在は、
「生命力のある野菜をつくり、農の楽しみを提供すること」
を理念に、適期適作を実践、減農薬・無化学肥料での野菜づくりを行っている。

3人の夢は大きい。

山木さんはいう。
「三つ豆のブランド力を高めて、人が集まってくる畑にしたい。
アメリカで盛んなCSA(※)にも興味があります。
それから、教育事業。今年の夏も、バイオ教育会社と共同で、スイカ生活という実験教室を行いました。
これは東京で子どもたちにスイカの種を芽吹かせてもらってから、畑で僕 たちが育て、収穫はまた子どもたちにという活動です。
来年はとうもろこし生活に衣替えして行う予定です」

では、鈴木さんは?
「売り物にならない規格外の野菜をどう売るかを考えているんです。
そのひとつが加工。それから、この畑に人が呼べるような、そんな料理を出すお店もやってみたい」

もちろん足元もきちんと見ている。

「でも今は、まず基盤づくり。諸先輩方と同じレベルで出荷ができるようになることが当面の目標です」

(※)CSA=コミュニティ支援農業。community supported agricultureの略。地域の消費者が直接会員となり、年会費として前払いで一年分の農産物を買い上げるシステム

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