女性がひとりでも気軽に入れる「おにぎりカフェ」 / おむ茶房

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

飲食店開業の夢をかなえるために飲食関係企業で修業

002

「営業途中の女性や近所の主婦が気軽に入れる店をつくりたかった」
と話すのは、店長の青木理恵さん。

彼女自身も、営業担当として外回りをしている時に、女性ひとりで気軽に入れるお店が少ないことに不便を感じていたという。
そんな体験が彼女をおにぎりカ フェ開業へと駆り立てた。

小さな頃から食べることに人一倍興味を持っていたという青木さん。
いつも アルバイト先に選ぶのは、レストラン、カフェと飲食店ばかり。
そして、飲食店経験を積むうちに、彼女の心の中には「いつかは自分で飲食店を始めたい」とい う気持ちが芽生えていた。
けれども、大学卒業後、彼女が就職先に選んだのは、意外にもリゾート会社。

「女性営業第1号として採用され、お客さんにも可愛がってもらい楽しく仕事ができました。
社会経験も必要だと考えて一般企業に入社しましたが、飲食店開業の夢があきらめられなくて・・・・・・。
夢をかなえるために本格的に修業したいと思い始めたんです」

そんな時、ある求人誌で日本マクドナルドの募集情報を見つける。
飲食関係の一流企業で従業員教育が受けられ、マネジメントの勉強もできると期待したのだ。
 

30歳という年齢が開業を決意するきっかけに

採用が決まると飲食の現場を学びたいと、自ら店舗での仕事を希望。
しかし、店では自分より年下の人たちばかりで、戸惑う場面も多い。
最初のうちは『会社を辞めて花嫁修業に来たのか』という上司もいたほどだった。

そんな厳しい状況の中でも「自分の店を持ちたい」という目標を持った彼女は負けることなく、
日々新しい業務を吸収していった。

青木さんは持ち前の頑張りで、 すぐにアシスタント・マネージャーに抜擢された。
そこで、人を動かすことの難しさや、売り上げ、労務管理などを学んだ。
厳しいながらも、店舗運営のノウハ ウを実践で習得できる絶好のチャンスだった。

彼女の努力はそれだけではない。
休日には、人気のカフェや雑誌などで話題のレストランを巡り、店舗内装や味、 盛り付けなどの勉強も続けた。

「そんな頃、30歳を目前に控え自分の中に焦りが生じました。
独立のための修業と開業資金を貯める目的で働いていましたが、
このままでは今の生活に流されてしまいそうだったんです。
店長に上がってしまえば、責任も重く簡単には辞められなくなる。
独立するなら今しかない!と考えたんです」

女性として結婚、出産をしたいという考えも頭をよぎった。
しかし、長年の夢をあきらめるのか?というジレンマもある。
悩み抜いた末の結論は「夢を叶えたい!」という思いだった。
 

「カフェ」と「おにぎり」のミスマッチが女性に受けた!

「女性客を意識したちょっとお洒落で気軽に入れる、カフェ形式のおにぎり店をつくりたかったんです。
リーズナブルで日本人に一番身近なおにぎりで勝負しようと」

2001年10月、会社を退職し、本格的な開業準備に入る。
まずは、足りない資金を充当するため、ネットや雑誌で資金貸付についての情報を徹底的に調べた。

「金利も安く、比較的借りやすいと言われる国民生活金融公庫を利用しようと思いました。
何度も相談に通い、感触も良かったので資金繰りの心配はなくなりました。
今思えばそれが甘かったかな(笑)」

同時に、不動産屋を回って物件探しを行った。
しかし、どこも保証金が高くて理想の物件が見つからない。
ある日、いつものように物件探しをしていると、以前おにぎり屋さんが入っていた物件が、移転のため空き店舗となっているのを発見。すぐ持ち主に連絡をして、直談判の末、借りられることに。

早速、肝心のおにぎりの研究を始めた。
どこにでもあるおにぎりだけに、オリジナリティーを出さなければ、お客さんはついてくれない。

「米選びからこだわりました。何種類ものお米を買って実験。
炊き方、握り方、具材の大きさ、のりとの相性も研究したんです。
もうみんながイヤっていうほど試作をつくって、友人、家族、それにタクシー運転手さんまでも試食に協力してもらいました」

結果、2種類のお米を自家精米してブレンドすることに。
こうして徐々に開業準備は進められたが、思わぬ落とし穴が彼女を待っていた。
 

融資が下りない!

「あてにしていた国民生活金融公庫から貸付が下りないことになってしまって。
店舗はあるのに内装費がない。
もう目の前が真っ暗になりました。
そんな時思い出し たのが『独立する時には融資する』と言ってくれた営業時代のお客さんの言葉でした。
わらにもすがる思いですぐその方を訪ねたのです。
自分の夢にかける思いと事業説明をして、何とか不足分を借り受けました」

こうして2002年3月、「おむ茶房」は無事に開店。
内装は、和とオリエンタルのデザインがうまく調和した、お洒落な店に仕上がった。
青木さん理想のカフェイメージだ。

「主婦の方がふらっとひとりで寄ってくれることがうれしい。
単にカフェというだけでなく、来店する女性が元気付けられるような場にしたいですね」

【 青木 理恵さん プロフィール】

東京都生まれ。
94年に成城大学経済学部経済学科を卒業後、リゾートホテルを運営する(株)ダイヤモンドリゾートに入社。同社の女性営業第1号とな り、ホテル会員権の販売担当に。
96年に飲食業界で経験を積みたいと(株)日本マクドナルドに転職。店舗配属となり、見習から始める。
2001年、独立を決意し退社。おにぎりカフェ開業の準備に入る。
2002年3月、東京・町田におにぎりカフェ「おむ茶房」を開業。

 会社名   おむ茶房 
 住所    東京都町田市中町1-3-3
 連絡先    TEL 042-723-9483
 開業    2001年8月
 開業資金    900万円
 営業時間    8:00~19:00、日曜・祭日定休
 業務内容    おにぎりカフェ

起業、経営ノウハウが詰まったツールのすべてが、
ここにあります。

無料で始める