“お客様に愛される”焼き鳥居酒屋を目指す / 串焼楽酒MOJA

この記事はに専門家 によって監修されました。

執筆者: ドリームゲート事務局

串焼楽酒MOJA(くしやきらくしゅ・もじゃ)  右田哲朗さん・若葉さん東京の外資系企業で、金融、マネジメントの仕事に携わっていたご主人の哲朗さん。「会社員時代から人の下で働くより、独立したい」と考えていた。そこで、以前から興味のあった店舗管理、できれば在庫を持たない飲食業を考えるようになった。

しかし、突然の話に妻の若葉さんをはじめ、親・親戚は猛反対。
「だけど、独立したいと言い出してから 2年半、 4回あったボーナスに全く手をつけない夫の姿を見て、本気だってことがわかりました」と若葉さん。

開 業するなら、多くの人に愛される飲食業をやりたい。「カレー、ラーメン、焼き鳥など大衆向けの飲食はいろいろありますが、中でも多くの人に受け入れられや すい焼き鳥で行こうと考えたんです」。そこで、まずは焼き鳥居酒屋チェーンで働く道を選択。奥さんと一緒に仕事を始めた。

3年後、より“お客様に愛される店”を目指そうと、オリジナル居酒屋「串焼楽酒MOJA」を仙台に開業。
2年半にして来店者数 6万人を突破し、2003年 6月に 2号店をオープンさせた。
 

【その夢が生まれた瞬間とは】 

大手外資系企業で働いていたご主人の哲朗さん。会社員時代は、主にマネジメント業務に携わっていた。
「会社で学ぶことも多かったのですが、人の下で働くよりは独立したいと思い始めたんです。できれば以前から興味のあった店舗管理を手がけたい。在庫を持たない飲食業を本気で考えるようになりました」

ただ、あまりに突然の申し出で、妻の若葉さんは独立に猛反対。それでも哲朗さんの気持ちが変わることはなかった。
「無借金で起業したかったから、独立を決めてからの 2年半、ボーナスには一切手をつけませんでした。それを見て、妻もようやく本気でやりたいってことをわかってくれて、理解を示してくれるようになったんです」

起業するなら多くの人に愛される飲食店をやりたい。そう考えた哲朗さんは、飲食や開業に関する本を片端から読破した。
「大衆的な食べ物といえばカレー、ラーメン、焼き鳥。中でも多くの人に受け入れられる焼き鳥に興味を持ったんです。そこで、誰にでも受け入れられるものなら飽きもなく、事業の可能性も広がる焼き鳥居酒屋にするべきだと決意を固めました」

飲食に関しては全くの未経験者。そこで、哲朗さんは若葉さんへの協力を求めることに。
「保険外交員の仕事を辞めて欲しいと言われたときは驚きましたね。確かにゼロからのスタートですから、夫婦でやった方がいい。お互い我の強い人間ですから、やるなら徹底してやるべきだと納得し、私も退職することを決意しました」

【起業の一歩はどうやって】

焼き鳥チェーンの店長を経験後、妻の若葉さんと自分たちの店を持とうと、 3年後、その立ち上げに奔走した。
「集客が望めるロードサイドの物件、食材・調味料にこだわった仕入先などを探し、最高の空気と食べ物を提供する店にしようと考えました。今でも、食材は一品一品チェックし、納得がいかなければ返品。すべての料理にミネラルウォーターを使うなど、徹底しています」

看板、メニューボード、メニュー表などは若葉さんの手づくり。木の温かみが印象的な店内も、若葉さんのラフスケッチから造られたという。こうして、夫婦でゼロからつくり上げた「串焼楽酒MOJA」を2002年にオープン。

「初めは売り上げを上げることができるか、自分が経営者としてやっていけるのか、などと不安でしたね。とにかく毎日がむしゃらにやってきましたが、オープンして 3ヵ月目、目標以上の売り上げを記録した時は嬉しかった。夫婦二人で祝杯をあげました」

その後も順調に売り上げを伸ばし、今年 6月には 2号店をオープン。常連客も増え、10月には来店者数 6万人を突破した。
「店 を経営していく上で、男の目、女の目の両方から店が見られたことは、とてもバランスが良かったと思います。夫婦というよりは、お客様に愛される店をつくろ うとする共同経営者という感じ。良き相談相手でありパートナーです。開業したことで夫婦の会話は増えましたが、すっかり経営者同士の会話になったかな。喧 嘩することも多くなったような……(笑)」

【その夢は、いま育っている?】

お店のサイトには常連客をはじめ、評判を聞きつけて遠方から訪れた顧客からの、心温まるコメントが数多く寄せられている。
「“ありがとう”“美味しかった”と、お客様から声をかけてもらえるのが最高の幸せ。お店を続けていく生きがいです」。

常連客の中には少ない生活費を切り詰めながら週 2、 3回通ってくれる学生も多く、相談に乗ったり、食事に連れて行くことも。
「やはり『情』『ハート』を大切にしたお店でありたい。それは企業が忘れていることでもありますから」

“生きるという瞬間、やりたいことを次々に楽しむ価値”
サイトの冒頭で謳っている言葉は、まさに二人の店に対する心意気。
「お客様には美味しいお酒と食事を提供するのはもちろん、店のパワー、楽しい会話、空気を楽しんでもらいたい。そのためにも自分が目を輝かせて仕事を楽しんでいないとね」

現在、スタッフは社員 4名、バイト11名、パート 6名の計21名(2003年当時)。
「スタッフの皆にも、いい夢を見させてあげられる店にしたいですね。優秀なスタッフを育てれば、店舗数も増えるし大きくなる。何よりも、店を任せて夫婦で長期旅行にいくこともできる。それが今の私たちの夢。そのためにも、皆から愛されるお店づくりを続けていきます」

【概要】
串焼楽酒MOJA
設立 :  2002年 2月
資本金(当時):  300万円
所在地:  宮城県仙台市太白区柳生3-5-4
URL:  http://moja.co.jp

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